こんにちは。
サンショーズガレージサービスです。
今回は、非常に特殊な修理事例をご紹介します。
「モーターは動いているのに、シャッターが開かない…」
そんなご相談を受けて現場へ向かいました。

ガレージの中には、お客様の愛車が2台。
日常の生活にも大きな支障をきたす緊急性の高い案件でした。
✅ ご相談内容:「モーターは動いているけど、シャッターが…」
お客様からいただいた第一報はこうでした。
「モーター音はしてるんですけど、シャッターがまったく開かないんです…」
現場を確認すると、そこには木製の約30年前に取り付けられた、2台用ガレージドアが。
幅が広く、しかも木製ということもあり、ドア自体の重量が非常に重たいタイプ。
これが動かないとなると、手動で開けるのも一苦労です。
実際、成人男性ひとりではとても持ち上げられない重さでした。
✅ 原因はスプリングの断裂+特殊な施工
まず疑ったのはスプリング。
内部を確認すると、やはりトーションスプリングが切れていました。
通常であれば、切れていない方のスプリングを巻き直して、少し軽くしてからドアを持ち上げることができるのですが、
今回はそれも難しい状態でした。
というのも、このガレージ、構造的にかなり「特殊な施工」がされていたのです。

ベアリングブラケットをトラックレールの後ろに溶接し取り付けてある

通常は無い位置に追加されたレールと滑車
しかもその施工を手掛けたのが、“アレンジ施工職人”と私が呼んでいた。
どんな条件下でもガレージドアを取り付けてしまうという驚異の職人(※既に引退しています。)でしたが、
その分、現在ではその構造を修理できる人がいないというケースも少なくありません。
今回のドアも例に漏れず、現場での溶接、部品の加工などが施されており、市販部品での対応ができない構造になっていました。
✅ 修理対応内容:「直せる部分を活かす」プロの技術
このような場合、いつものようにただ部品を取り替えるだけでは直りません。
現場の状況に応じて、その場で構造を読み取り、柔軟に修理していくしかありません。
今回対応した修理は、以下の通りです。
・スプリング交換(通常とは異なる位置)
・レールの一部を切断し、部品を活かして再構築
・取り付け位置がズレていたブラケットを調整・再設置
・可動部全体にグリースを塗布し、静音化を実施
特にスプリングとレールまわりの調整には、構造理解が求められる修理でした。
✅ 修理のポイント:「今は使えない工法」にも対応できる理由
現在の施工では、現場溶接や構造変更を行うことはありません。
ですが、過去にそうした“職人の力技”で仕上げられたガレージドアに対応するには、
知識だけでなく、柔軟な発想と対応力が必要です。
今回のような「一見、手を付けられない施工」にも、
当社では既存の部品を最大限に活かしながら修理できる技術と経験があります。
作業時間は通常のスプリング交換のおよそ2倍以上かかりましたが、
無事に開閉機能を回復させることができました。
✅ お客様の声
修理後、ガレージドアはモーターでも手動でもスムーズに開閉するようになり、
ガレージに閉じ込められていた車も無事に出庫完了!
お客様からは、こんな嬉しいお声をいただきました:
「車、無事に出せて良かった!」
「音も静かになって、驚いています」
「修理は無理だと思っていたのに、直るとは!」